目次 #
タイムライン #
- 2020/11/21
- 芸術に興味を抱く
- 2021/01/09
- 文献や作品などを鑑賞し始める
- 2021/03/04
- 自分の中である程度納得できる内容が考えついたので v1.0.0 の完成とする
芸術とは #
v1.0.0 ( 2021-03-04 ) #
人間は感性で知覚した世界の事象を、精神性によって批判し、意味付けを行う。
その意味から得た、新しい発見、考え、驚き、悲しみ、喜びなどの感動・感情を人類と共有するために表現するものが芸術である。
芸術を構成する変数は、感性、精神性、表現力である。
感性とは、世界を知覚するものであり、いわゆる五感を指す。
感性が豊かなもの、あるいは他と異なるものは、世界の同じものを観察した際に、解像度が高かったり、全く違うものを感じとることができる。
感性を高めるためには、認知力の改善が効果的だと思われる。例えば、言語化、デッサン、アナリーゼ、テイスティングなどがあげられる。
精神性とは、世界に対する知識と思考が醸成されてできた哲学である。対象を批判し、自身にとっての意味を決定づける。
例えば、死について精神性によって批判することで、死というものの意味合いが如何様にも変化する。
精神性が洗練されているもの、あるいは他と異なるものは、意味がより本質に迫っていたり、ある時点の常識とは異なる新しい意味を発見することができる。
精神性を高めるためには、自己批判性が必要不可欠であり、自己批判には知識と思考が必要であり、構造は再帰している。
表現力とは、感性と精神性によって獲得した感動・感情をより正確に世界に顕現させる技術のことである。
表現させる媒体は多種多様さまざまあり、それぞれについて固有の技術が存在する。
基本的には、身体的な技術性と、認知的な技術性に分けられる。
表現力を高めるためには、意識的反復による認知改善と、身体操作の固定化が効果的だと思われる。
また芸術作品としての質を向上させるためには、表現力によって顕現された対象を感性によって知覚し、精神性によって批判、そしてその批判をもとに、再び表現力を駆使して対象をより洗練させるというループが効果的である。
ちなみに上記の定義によれば、この"芸術とは(考察編)"の内容は精神性に属するものであり、この文章すら芸術と言える。しかし、質がいいかどうかはまた別の話である。芸術と質は別の指標である。