はじめに #
音楽制作でよく使うハイパスフィルター、ローパスフィルターについて理解すべきことや、Logic pro での使用方法についてまとめておきたいと思います。
- ハイパスフィルター、ローパスフィルターとは
- ハイパスフィルター、ローパスフィルターの使いどころ
- Logic pro での使い方
ハイパスフィルター・ローパスフィルターついて #
ハイパスフィルター、ローパスフィルターとは #
- ハイパスフィルター(HPF)とは、高音域を通すフィルターのこと
- 低音域は高音域の音をマスキングしてしまうので、高音域の聞こえをよくするためにハイパスフィルターをかけて、低音域をカットする。みたいな使い方をする
- ローパスフィルター(LPF)とは、逆に低音域を通すフィルターのこと
- LPF を使用すると使用すると、サウンドはよりディープになり、暗く、こもった感じの効果を生む
- HPF, LPF でカットした部分の音域のことをカットオフ・フリークエンシーという
- カットオフ・フリークエンシー直前の音域を持ち上げると音に機能がつく。この辺りのことをレゾナンスという?
- ちなみに、HPF と LPF を両方かけてることをバンドパスフィルターと呼ぶ
- バンドパスフィルターは、電話とかラジオとかが近いらしい
例えばクラブの外で並んでいる時を想像してみてください。この時に聴こえてくるのは低音のリズムだけです。つまり壁を越えるだけのエネルギーがあるのは、低域の周波数帯だけなのです。クラブのドアが開けばフィルターが一時的に外されたことになり、それよりも高い周波数のサウンドがあなたの耳に届くようになります。そしてドアが閉じればまた「壁」がローパスフィルターとして機能するという訳です。
ハイパスフィルター、ローパスフィルターの使いどころ #
以下のやつは実際に試しながら、曲に合わせて対応していくことが前提です
HPF はどんな時に使う?
- 20Hz 以下は人間には聞こえないのでカットしちゃうことも多いらしい
- ボーカルは 80Hz 以下をカットするとノイズ対策にもなっていい感じらしい
- ギターは 180hz 付近に低音の芯がある。90Hz 以下を切るといい感じらしい
- ベースは 0 ~ 50Hz 以下くらいを切ることが多いみたい
- キックは 0 ~ 30 Hz くらい
- スネアは 100 ~ 250 Hz くらい
- タムは 0 ~ 80 Hz くらい
- 金物は 100 ~ 120 Hz くらい?
LPF はどんな時に使う?
- 20kHz 以上は人間には聞こえないのでカットして開けてあげることが多いらしい(逆にブーストして壁感、広がり感出すという意見もあったり)
- ボーカルは 10kHz 以上をカットすると甘く丸く優しい声になる
- ギターは 12kHz ~ 16kHz 以上をハイカットするといい感じらしい
Logic pro での使い方 #
- 左上の赤い /- みたいなやつを押して、色がつくとハイパスフィルターがオンになる
- 右上の紫色の -\ みたいなやつを押して、色がつくとローパスフィルターがオンになります
おまけ #
こんな感じのエフェクトの掛け方もあるらしい
ドラムトラック全体にフィルターエフェクトを噛まします。ドラムトラックを複製してエフェクト専用トラックを作っておいた方が良いです。フィルタータイプを「バンドパスモード」にして cutoff をぐいーんと変化させます。(もしかするとローパスかも知れません)ポイントは resonance をきつめ。resonance が効いてないとこういう風にはなりません。
https://okwave.jp/qa/q6040429.html
こっちのエフェクトも面白い
例)Daft Punk (祝グラミー受賞)- Around The World:イントロ部分
最初はこもった感じ(ハイをカット)から徐々にフィルターが開いていく「特殊な効果」がわかりますね。
https://info.shimamura.co.jp/digital/knowledge/2014/01/17387/2
ベースとキックの住み分けあたりもまたしっかり勉強したい。。。
「ベースラインを聴かせたいならキックより上」
「しっかりとしたボトム感を出したいならば Kick より下」
まとめ #
- ハイパスフィルター(HPF)とは、高音域を通すフィルターのこと。ローパスはその逆。
- 低音域は高音域の音をマスキングしてしまう
- 20Hz 以下は人間には聞こえないのでカットしちゃうことも多いらしい
- 20kHz 以上は人間には聞こえないのでカットして開けてあげることが多いらしい(逆にブーストして壁感、広がり感出すという意見もあったり)