今週はパニック障害の発作が頻発してとてもしんどい一週間でした。今年に入ってから体重や歩数量、ストレス値など毎日記録をつけていて、その中に発作の項目もあって、振り返ってみると昨日以外全ての日にマークがついていた。
逆に昨日は一回も発作が発生しなくてとても幸せだった。つくづく人間の感情は比較で生まれるものなんだなと実感する。元々は週に一度も起きないのが普通なはずなのに、今では普通であることに対してとても幸せを感じる。こういう部分には人間の虚しさがある。虚しいと思うのは、連続性の中で幸福を感じるためにはマイナスが必要なことを意味するからだろうか。そんな気がする。絶対幸せみたいなものがあればいいのに。
期待しないという考えは、この比較で感情を生み出す人間にとって、幸せを最大化するための一つの手段なんだと考えるととても収まりがいい。
話は変わって、全国高校生サッカーの決勝戦がとても面白かった。個人の技術もチームワークも優れていた青森山田が 2-2 の末、PK で負けた。ドラマチックだった。うっちーの解説もとても良かった。
高校生のサッカーってなんでこんなに感動するんだろう。たまにふとサッカーなんて球の蹴り合いなだけなのにな。みたいに我に返る瞬間がある。そう我に返った瞬間、『それを言ったら人間のエンタメなんて全部そんなものだろ』と更に我に返る。
スポーツも音楽も文学もまあ言ったらそんなものなんだけど、こういうところは人間として好きな部分だ。ボールを上手に扱う人を見ると感動するし、その人にしか出せない声を聞くと心が惹かれる。独特の文体は読んでいて心地がいい。
なんだか人間的でとてもいい。とてもいいと思います。これも比較だけど。この比較は一般 vs 特殊の構図だからいいと感じるのかな。あるいは特殊になるまでの文脈に惹かれているのかもしれない。比較にもいろいろある。